- 2013/11/17
- Category : 通常日記
10min.ライティング2
「ドリフト、ドリフトってば」
名前を呼ばれ、ドリフトはぼんやりとした思考がはっきりしてくるのを感じた。カメラアイをぱちぱちとさせてみれば、不機嫌そうな がデータパッドを指でとんとんと叩いていた。
「え? あ、ああ」
「ああ、じゃないですよ。人の話聞いてました?」
本当に なのか。そう尋ねかけたのをあわてて飲み込み、ドリフトはひとまず「もう一回お願いしたい」と答えた。
「もー、次はちゃんと聞いててくださいよ、物資に関する大切なことなんですから」
「かたじけない、はは……」
自分の手元のデータパッドへと視線を落とし、ドリフトは己が己であることを確認した。どうして自分は今 と向き合っているのか。ロストライトを追い出された自分が。
そこではっとしてドリフトは立ち上がった。突然のことに はぎょっとして彼を見上げる。
「どうしたの、いきなり」
思わず仕事用ではない砕けた口調に戻った をよそに、ドリフトは
*
ドリフト。謎シチュ。
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