10min.ライティング

久々の１０分間ライティング。

「先生、どうしてこんなことするの」
　壁越しになされた問いに、ファルマは何も答えなかった。
「仕方ないんだよ　　　、そうじゃないと皆助からないんだ」
「うそ！　そんなことなら助けを求めればよかったじゃない！」
　ばん、と扉が強く叩かれる。やけに響くその音を振り払うかのように、ファルマは頭をふる。そんなこと、分かっているのだ。
「もう遅いんだ。何もかも、遅すぎたんだ」
「じゃあ、なんで私だけ。ファーストエイドは。アンブロンは。患者の皆は！」
「分かってくれ　　　。君は特別なんだ。君だって生きたいだろう。それならおとなしくしていてくれ」
「こんなのぜったいに許されない」

*
MTMTEファルマ先生でした。