- 2012/04/13
- Category : つぶやき・お知らせ
ライティング5
男前な人が好きだなあ、という彼女の呟きに、大胡は持っていたおにぎりを落としかけた。
「そ、そうなんだ?」
明らかに震えている声で平静を装う大胡。うん、と何の疑問も持たずうなずく彼女に、傍から見ていた久慈はため息をつくしかなかった。大胡、このあほが。悪態をつくのは心の中だけだ。
そのまま黙りこくる大胡に、仕方ないと助け舟を出すのが彼女のいつもの役目だった。
「それで? のいう男前の定義ってなんなの?」
「ええと、難しいなあ……」
頑張って考える の向かいで、はらはらとおにぎりを持つ手を持ち替えて、更に持ち替えてを繰り返す大胡。なんと鬱陶しいことだろう。久慈は脳内で彼をどついた。
*
\ラァストワン/ 大胡くん@創作です。ここにきての。まさかの。これはひどい。
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