- 2012/05/12
- Category : 通常日記
10min.ライティング(3)
「……おなかすいた」
「東條先輩、そういうところ子供っぽいですよね」
そう私が笑うと先輩は「 さんに言われたくないんだけどな」と不満そうに言った。でも、そんな文句を言ったところでご飯はすぐできないのですよ、先輩。
「私より大人なら、待ちましょう」
先輩はすこし眉間にしわを寄せて、蒸気を吹き出す炊飯ジャーを見つめている。その光景が面白くてにやにやとする私に、先輩は「何?」とご機嫌ななめ。
今日はカレー。ルーはできたけど、ご飯なしには夕飯は始まらない。ご飯炊く当番は先輩だったんだから、いまご飯待ちなのは先輩のせいでしょ。それを告げるとまた炊飯ジャーへと視線を戻す。
「あと何分ですか」
「あと十分」
「長いですね」
「……ん」
*
さとちゃんヽ(;▽;)ノ
PR